タイムズカーレンタル / 2013.5~ マツダ・ビアンテ 20C-SKYACTIV (CCFFW)


みんな大好き!マツダのボンゴフレンディ(?)の実質的後継車にあたるマツダ・ビアンテを借りて、友人3名と共に四国一周の旅に出かけてきました。
3泊4日、1,247kmをビアンテと共にしました。

今回借りた車は、いわゆる後期型にあたる20C-SKYACTIVという2L、FF、6ATのグレードです。
車検証の記載によると平成29年2月の登録で、総走行距離は11,000km程度。
ビアンテは全幅1,770mmの3ナンバーボディのみで、5ナンバーボディのみのステップワゴンや、5ナンバーボディもラインナップしているノア/ヴォクシー/エスクァイア、セレナよりも多少大柄ながら、アルファード/ヴェルファイアやエルグランドと比べると小さい、なんとも中途半端なサイズ。
唯一似たようなサイズのミニバンといえばデリカD:5あたりでしょうか。


5ナンバーという大きさの制約にとらわれないだけに、スライドドアの開口部はノアクラスと比較するとトップレベルだそうで、後部座席への乗り降りや荷物の積み込みには非常に便利でした。
8人乗りながら、2列目をキャプテンシートにもベンチシートにもすることができる横移動が備わっていたり、2列目、3列目のシートレール幅が大きく、シーンに合わせて様々なシートアレンジを施したりすることができます。
今回は4人での利用だったため2列目足元を広めにとり、3列目を前へ出して2列目とくっ付けることで、ラゲッジルームを確保しつつ、3列目に荷物を置いてもブレーキング時などに2列目シート下へ落ちることがないようにすることができ、便利でした。
また、廉価グレードながらフルオートエアコン(2列目3列目に吹き出し口と風量調節付き)に両側電動スライドドアに加え、運転席右側のスイッチ、キーのボタンからも遠隔開閉ができるなど、装備は充実していました。


内装は30系エスティマのようなトップマウントワイドメーターと呼ばれる、ダッシュボード上部に幅広く展開されるメーターが印象的。
後部座席からも良く見えるほど視野性は高かったです。
ハザードボタンが場所はわかりやすいのですが、少々奥まっているのと特殊な形状が相まって若干押しにくかったのがマイナスポイント。
後期型から20Cにも標準装備となった、ダイレクトモード機構付きステアリングシフトスイッチがこの車の一番の目玉でしょうか。
乗った瞬間パドルがついてる!と思ったのですが、左側のパドルシフトをカチカチしてもシフトアップするだけ。
よくよく見るとハンドル上部にダウンのボタンがありまさかと思いつつ押してみるとシフトダウン。
なんじゃこりゃと思いましたが、案外慣れると片手だけでアップもダウンもできるということでミニバンにはちょうどいいかもしれません。
制御はDJデミオのマニュアルモード並みにスパスパとギアが入ってくれて非常に気持ち良かったです。
かっ飛ばしたり山を攻めたりする車じゃありませんが、高速道路や長い下り坂などエンブレを使用する際なんかは、右手でも左手でもハンドルを握ったまま片手でちょんっとシフトダウンできるのはなかなか良かったですね。


乗り心地は良い方なのではないでしょうか。
私自身めったにミニバンに乗らないためあまり比較することができませんが、マイルドな乗り味といった印象を受けました。
シートも1列目、2列目ともに柔らかすぎず、硬すぎずで長時間乗っても疲れにくいのは良かったです。
2列目の足元がシートレールの関係なのか少し高めだったのと、スライドドアゆえ仕方ありませんが、リアドアのドアポケットが下部にしか無かったのが少し気になりました。

前期型には2.3Lハイオク仕様のエンジンが載ったラインナップもあったようですが、後期型ではホームページを見る限りカタログ落ちしたっぽい…?
2Lでもボディサイズを考えるとわりとよく走る方かなという印象でした。6ATとの相性と味付が良く、気持ちの良い加速をしてくれました。
乗り心地がマイルドだから足回りもふわふわというわけでもなく、わりと粘る足で高速や山道でも恐怖を感じる場面はあまりありませんでしたね。
ブレーキはやはり重量級なボディに4名乗車+重めの荷物を4人分積んでいたのもあってか、効きが甘く感じる場面はありました。


スカイアクティブエンジンとのことでカタログ燃費はJC08で14.8km/L。
カタログ値でさえわりと「低いな」なんて感じてしまいましたが、調べてみるとノアクラスのガソリンエンジンはこのあたりの数字が一般的なんですね。
実際の燃費は、ディスプレイに表示された数字で10.8km/L~11.0km/L。満タン法での計算でも11.31km/Lとセダン並みの燃費でした。
今回は運転を4人で交代したり、コンビニやPA駐車時やフェリー出航待ち時などにエアコンをつけたままアイドリングしたりしていたのも多少は影響しているかもしれません。

新車価格230万円ちょっとの車として考えると、装備面での不満はあまりありませんでしたし、視野性や取り回しもよく、運転しやすい良い車でした。
燃費の悪さとデザインに抵抗がなければ、実は中途半端ではなく絶妙なボディサイズなのかもしれません。

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