主要諸元
エンジン・トランスミッション
トランスミッションはマニュアルモード付き6AT。
パドルシフトとシーケンシャルシフトの両方が装備されており、どちらでも操作することができます。
シーケンシャルシフトの場合はDレンジからMレンジへと入れる必要がありますが、パドルシフトはDレンジに入れたままでも操作が可能。
ミッション自体は至って普通のステップATですが、マニュアルモードでのダイレクト感はさすがマツダ!
思いのままにシフトチェンジができます。
ちなみにDレンジのままでも思い切りアクセルを踏み込めば、しっかりレッドゾーンまで引っ張ってくれて、全回転域でフラットに回るエンジンと相まってとても気持ち良く走れます。
ロードスターのキャラクターに、エンジンやトランスミッションの特性がバチッとハマっていて、ATでも十二分に楽しめる車なのは間違いありません。
1.5L自然吸気エンジンでも大満足です。
足回り・剛性感
それゆえロールは普通にしますが、逆にサスペンションがよく動いているのか、乗り心地は良くて驚きました。
ゴツゴツしたりピョコピョコ跳ねたりといったことはなく、良い意味で背の低いデミオに乗っているような感覚です。
オープンカーといえどボディ剛性や接地感は十分あり、高い速度域でも安定したコーナリングができるのはやはり流石スポーツカーといったところ。
インテリア・コックピット
Sスペシャルパッケージの内装色はブラック。マツダはインテリアデザインを統一していることもあって、パッと見はデミオですね。(笑)
ダイヤル式のマニュアルエアコン…かと思いきやダイヤル式のフルオートエアコン。
エンジンスターターボタンはハンドル左側にレイアウト。
シフトノブやサイドブレーキは赤のステッチが入っておりスポーティな雰囲気を演出。
エアコンパネル下には小物入れと、USBポートが2つ装備されています。
センターコンソール後部にはグローブボックスと、カップホルダーが2つ。
このカップホルダーは脱着式となっており、センターコンソールの助手席側にも設置できるようですが、外し方が分からず…。
グローブボックスには鍵がついているため、オープン時に車を離れても安心…?
メーターパネルはタコメーターをセンターに配置した3眼式で、タコメーター、スピードメーター共に垂直ゼロ指針になっています。カッコいいです。
ステアリングホイールはやや小径でグリップも細めな本皮巻き。
握ってみると、意外とスポーティです。
低速時や駐車時などはスポーツカーとは思えないほど軽く、ある程度速度を出せば重いとまではいきませんが、軽すぎてフラフラするということもなく、絶妙なパワステのセッティングになっています。
普段は楽に運転できて、少し速度域を上げても安心して運転できる。良いですね。
オルガン式のアクセルペダルは微調整もしやすく操作性の良さが光ります。
アクセルもハンドルも比較的軽めな方ですが、ブレーキだけはやや重めでした。
重いだけでなくストロークも短めなので慣れが必要かなという印象です。
唯一(?)スポーツカーっぽいなと思う部分です。
シート生地はファブリック。
どうやら上級グレードに装備されるレザーシートよりも、ファブリックシートの方が座面が低いようです。
若干座面の前方部が上下するシートリフター付きの6wayシート。
ややバケット状になっており、ホールド力は十分でした。
車は小さいながらもやはり2人乗りスポーツカー、ドアは大きめです。
なんと外板色と同じ塗装が施されたプラスチックパネルによって構成されています。
触らなければプラスチックとは分からないクオリティで、これは満足度高そう。
普段2人乗りの車を運転する機会なんてないので、運転席用と助手席用しかないパワーウィンドウスイッチに違和感。
さり気ないカーボン調パネルもオシャレです。
ラゲッジルーム
トランクの開閉はスマートキーからも可能です。
130Lながらしっかりとしたラゲッジルームが存在します。
主要レガシーキャリアの機内持ち込みサイズのスーツケースがちょうど2つ入るそう。
総評
普段よく利用しているタイムズカーレンタルでとても簡単に借りられるだけに、ついつい先延ばしにしていたロードスターにようやく乗ることができました。ちなみにハンドルネームがろど☆すたの私ですが、マツダロードスターに特別な思い入れがあるわけではありません。(笑)
やはりロードスターはスポーツカーということで、それなりに意気込んで乗り込んだのですが、アイポイントが低い以外は案外どうってことありませんでした。
ハンドルが重いわけでもなく乗り心地が硬いわけでもなく、至って普通に”背の低いデミオ”という感覚で乗り回せる車だと思います。
だからといって面白くない車というわけではなく、気兼ねなく乗れる車なのに、屋根を開けてみたり、少しアクセルを踏み込んでみたり、それだけで心の底から気持ち良いと思える車でした。
ちょっと車高が高く見えてしまう(実際に高い?)のと、フェンダーが盛り上がっていることによる車両感覚のつかみにくさが気になりましたが、スポーツカーなのにスポーツカーしていないところがロードスターの良さであって特長なのかもしれません。
満タン法で18.3km/lとかなりの低燃費。ちなみにプレミアムガソリン仕様です。
高速道路の走行が多かったのもありますが、カタログ燃費に肉薄する数値には驚きました。
オープン時の風の巻き込みは並でしょうか。
やはり、オープンカーの屋根はずしてかっこよく走りたいですね。(笑)
参考文献
・【MAZDA】ロードスター(NDロードスター)|スポーツ – マツダ
・roadster_specification_201806.pdf
・マツダ・ロードスター - Wikipedia
・価格.com - ロードスター 2015年モデル S Special Packageのスペック・仕様(2017年12月14日発売) - 自動車カタログ・価格比較
・ADVAN Sport V105 - ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA TIRE]
・機内持込のサイズ・重量とメリットデメリット – スーツケースおすすめ情報館
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