タイムズカーシェア / 2017.1~ スズキ・スイフト XL セーフティパッケージ装着車 (FF/CVT)

一昨年フルモデルチェンジを行い、4代目となったスズキの世界戦略車、スイフト。
国産Bセグメントハッチバックといえば、トヨタ・ヴィッツトヨタ・アクアホンダ・フィットホンダ・フィットハイブリッド日産・ノートマツダ・デミオと多くの現行車種に試乗してきました。
たまたまスイフトだけ当代に限らずほとんど触れたことがなく、初の試乗です。

今回、1時間だけ現行スイフトに試乗する機会がありましたので、普段の記事と比べるとややライトなものとなりますが、簡単にレビューしようと思います。

タイムズカープラス改め、タイムズカーシェアでは現行ZC83Sスイフトは2グレードが配備されています。
と言うのも、フルモデルチェンジされたばかりの平成29年1月に発売されたモデルは、下から2番目のXLグレード以上でないとセーフティパッケージが装着できませんでした。
しかし平成29年11月の一部改良で追加された、廉価グレードにセーフティパッケージを装着した、XGリミテッドと呼ばれるモデルが登場したため、これ以降はXLに代わってXGリミテッドが配備されるようになったと思われます。
このような理由により現在ZC83SスイフトはXGリミテッドとXLが混在しているようです。

XGリミテッドとXLは、フォグランプの有無と15インチスチールホイールか16インチアルミホイールかで見分けることができます。
またXLは本革巻ステアリングスイッチやパドルシフトが装備されているのもポイントで、どうせ乗るなら…ということで今回はXLに試乗しました。
搭載されるエンジンは、ソリオ(MA26S)と同じ直列4気筒1,200ccのK12C型。
ジヤトコの副変速機付きCVTが優秀なのか、ソリオでも十分な加速力を見せてくれるエンジンなのですが、軽量化を重ねた新プラットフォームハーテクトの恩恵もあってか、わずか890kg(XL/CVT)の超軽量ボディを持つスイフトではかなりの軽快さを感じました。
普段の走行時はとても静かなのでストレスになりにくいですし、ひとたびアクセルを踏み込めば気持ちの良いピックアップで上まで回り、意外にも良い音を奏でてくれます。
このサイズは3気筒が増えてきましたが、スズキの4気筒は私の中でかなり高評価です。

CVTの制御もかなり扱いやすく、普通に運転する分には何ら不満はありません。
しかし、ソリオと同じく初期タッチが敏感すぎるブレーキペダルと、ブレーキペダルと比べると遅開き傾向のスロットルの相性が絶妙に悪く、ペダルワークに気を取られてしまうのが玉に瑕です。

パドルシフトを使って疑似シフトチェンジを楽しめるMTモードも試してみました。
Dレンジで走行中でもパドルシフトを使ってシフトチェンジを行うことができるのですが、Mレンジに入れておけば自動でシフトチェンジをされることもなく、ほぼほぼ2ペダルMT車の如く運転できてしまうのは面白いと感じました。
肝心のフィーリングですが、良くも悪くもCVTっぽさは拭えません。しかし思った以上に有段MTっぽい挙動を見せようとしてくれていることが伝わってきて雰囲気はあります。
DCTのシフトチェンジを「スパンッスパンッ」と例えるならば、「ぬるんぬるん」といった感じのフィーリングではありますが、入力に対してのレスポンスは結構良いので、ひと昔前のトヨタ6AT車のシーケンシャルシフトよりも楽しめました。
登録から1年4ヶ月、19,000kmほど走行している車両でしたが、ホイールは無残な姿でした…。

廉価グレードのXGを除いて全車16インチタイヤを装着しているということもあってか、新プラットフォームハーテクトとの相性も良く、とてもストレスフリーに運転ができました。
今回はハイペースで走ることはできなかったのですが、街乗りでは乗り心地について気になる点もなく、ややスポーティさを感じながらも不快な振動や突き上げも感じられませんでした。
世界戦略車ということもあってか、ソリオやハスラーの足回りと比べると雲泥の差があります。
Bセグメントハッチバックの中でも1,2を争うのではないかと思われるほどのハンドルの軽さは好き嫌いが分かれそうです。
内装の高級感には驚かされました。
深夜に1時間の試乗だったため、あまり細部まで見ることはできなかったのですが、ヴィッツやフィットは敵じゃありませんね。
クラストップとも言われているデミオとも同等か若しくはそれ以上と言っても過言ではないと思います。
チルト・テレスコピックステアリングの可動領域も広く、ドライビングポジションの自由度は高そうです。
またシートの座面を下げると包み込まれ感が強いのも個人的にはGOOD。
6時の位置に0が刻まれた220km/hスケールメーターはさながらスポーツカーですね。

後部座席も座ってみました。
実は先代ZC72Sスイフトの後部座席に一度だけ座ったことがあるのですが、あまりの狭さに絶句したことを覚えています。
現行では、頭上の狭さ(身長167cmの私でもかなりの圧迫感)は気になるものの、ニースペースはデミオ以上ヴィッツ未満程度のスペースが確保されていました。
登場当時から、いや先代が現行の頃から、とても評判の良いスイフトにようやく試乗することができました。
とても短い時間でしたが、かなり完成度が高く、運転が楽しい車であることは十二分に伝わって来ました。
自信を持って人に薦められる国産Bセグメントハッチバックはフィット一強ですが、実際に私が所有したい車となるとスイフトかもしれません。
たった1時間でこれだけ良さを伝えてくれるスイフトはとてもすごい車だと思います。
ぜひ、次はもっと長い時間、色々な場面での試乗をしてみたいです。


試乗車データ
スズキ・スイフトXL(DBA-ZC83S)
ボディサイズ:全長*全幅*全高=3,840*1,695*1,500mm
ホイールベース:2,450mm
車両重量:890kg
車両総重量:--
駆動方式:2WD(前2輪駆動)
エンジン型式:K12C型
エンジン種類:水冷4サイクル直列4気筒
総排気量:1.242L
圧縮比:12.5
トランスミッション:CVT
最高出力:91ps/6,000rpm
最大トルク:12.0kgf・m/4,400rpm
燃料タンク容量:37L
タイヤ:185/55R16 83V(BS・--)
サスペンション:マクファーソンストラット式/トーションビーム式
ブレーキ:ベンチレーテッドディスク/ディスク
JC08モード燃費:24.0km/l
最小回転半径:4.8m
価格:\1,555,200-
試乗車:--
オプション:--

年式:平成30年2月登録
出発時ODO:19,177km
道路比率:市街地8、郊外1、高速0、山岳路1
走行距離:24km
使用燃料:--(無鉛レギュラーガソリン)
燃費:--(満タン法)、16.6km/l(車載燃費計)

レンタル料:\309-(免責補償料込)
燃料費:\0-
高速代:\0-

試乗日:令和元年5月31日


参考文献
「タイムズカープラス」は2019年5月より「タイムズカーシェア」になります。 | カーシェアリングのタイムズカープラス
スイフト XL 主要諸元 | スズキ
スイフト XL セーフティパッケージ装着車(2017年1月) のカタログ情報(10108033)|中古車の情報なら【グーネット】



ボディカラーはクラッシーブラウンメタリック<ZVS>




















タイムズカーシェア新キーホルダー


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