タイムズカーレンタル / 2017.8~ BMW・X1 xDrive20i xLine (4WD/8AT)

当ブログ初となる輸入車の登場です。
先月21日、タイムズモビリティネットワークスとBMWジャパンが提携を発表し、今月より「X1」「X3」「2シリーズグランツアラー」の3車種を追加導入し、配備を拡大することが明らかになりました。
今回の提携を記念し、今月9日(月)から13日(金)までの5日間、「X1」と「2シリーズグランツアラー」に限り、24時間5,000円で利用することができる、”BMWスペシャルウィーク”キャンペーンを実施。
スケジュール的に、X1と2シリーズグランツアラーのどちらも乗ることは困難でしたので、今回はX1を24時間レンタルしました。
タイムズカーレンタル、BMW 3車種171台を追加導入へ…X1 が24時間5000円より | レスポンス(Response.jp)
ボディカラーはアルピンホワイトⅡ
プレミアムクロスオーバーSUVのパイオニアでもある「X5」の登場から11年後に登場したXシリーズ最小の「X1」(E84)。
BMWではSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼び、ポルシェ・カイエンやフォルクスワーゲン・トゥアレグなどの登場に非常に影響を与えました。
2015年にフルモデルチェンジし、2代目(モデルコード:F48)となったX1は、ミニクーパー(F55/56)や2シリーズアクティブツアラー/グランツアラー(F45/46)と共通のFFプラットフォームが採用され、全長が30mm短縮、全高は35mm高められたことで、先代の強みでもあった機械式立体駐車場への入場は不可に。
背が低くロングノーズだったFRベースの先代とは、コンセプトもシルエットも大きく変わりました。
FFプラットフォームとなったことでエンジンも横置きに。
ダウンサイジングターボの流れが特に強い欧州車だけあって、BMWのモジュラーエンジン戦略に則って開発された、直噴ターボエンジンの新世代のパワーユニットが搭載されています。
当代では唯一のFF車である直列3気筒DOHCターボのsDrive18i、直列4気筒DOHCディーゼルターボのxDrive18d、それぞれ出力が異なる直列4気筒DOHCターボを搭載したxDrive20iとxDrive25iの4つのモデルが存在します。
そしてそれぞれに標準モデルと「xLine」「M Sport」の3つのグレードが用意されています。
我が県のタイムズカーレンタルに配備されているX1はガソリンエンジンモデルだということは判明していたため、おそらくエントリーグレードのsDrive18iだろうと予想し、情報を集めていました。
しかし店舗へ出向いて良い意味で肩透かしを食いました。
直列4気筒DOHCターボ「B48A20A」エンジンを搭載した4WDのxDrive20iのxLineに乗れたとは嬉しい誤算です。
BMWの公式発表によるとこのエンジンは0-100km/h加速7.4秒を誇るそうですが、体感的にはそこまでの加速力は感じられませんでした。
しかしアクセルを踏み込めば、7,000rpmまでスムーズに回り、ピックアップからレスポンスに至るまで非常に早く、BMWのエンジン開発力の高さには驚かされます。
普段はほとんどエンジンの音は車内へ入って来ないほど静かで、高い静粛性を誇っているのも流石。
8速の電子油圧制御式ATが組み合わされていますが、7速8速は高速巡航時しか使っていないようで、変速の多さやショックも気になりませんでした。
マニュアルモードもGに適ったポジションになっており、レスポンスも良いので十分使えます。
パーキングブレーキは電動ではあるものの自動ではないため、注意が必要です。
エコ・コンフォート・スポーツの3つから走行モードを切り替えることができる「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」は全車標準装備。
スポーツモードでは、アクセルの踏み込みに対するレスポンスが向上し、Dレンジのままでも引っ張り気味の制御へと変更されます。
FFプラットフォームを採用したことにより、BMWの伝統でもある前後50:50の重量配分は崩れてしまいました。
車検証を参照すると、930kg:730kgとなっており前後重量配分は56:44とややフロント寄り。
とはいえフロントの回頭性は申し分無く、クイックな印象を覚えました。
クロスオーバーSUVということもあって車高はやや高めなため、ロールはそれなりにします。
ロールのせいなのか接地感の乏しさを感じる場面も。
ぐいぐいコーナーを攻めるような車でないことは事実ですが、あまり調子に乗って飛ばしすぎると痛い目を見るかも…。
しかし乗り心地の良さは折り紙付き。
やや硬めではありますが、突き上げ感はなく路面のギャップを1回の収縮で飲み込んでしまうような、プレミアムクラスならではの挙動を感じることができました。
高い静粛性と相まって、どこか遠くで少しショックがあったな、くらいの非常に高い次元の乗り心地の良さが実現されています。
xLine標準装備の18インチYスポークスタイリング569アロイホイール
ドライバー側へ傾けられたセンタークラスターなど、BMW伝統のドライバーオリエンテッドなインテリアは健在。
プレミアムブランドでありながら、変に飾りすぎず直感的な操作が可能なのは流石といったところ。
どことなくC-HRはBMWを意識してそう。
エアコンパネルのスイッチやダイヤル、ウインカーレバーやヘッドライトのダイヤルに至るまで、触り心地も操作感も気持ち良いです。
今回試乗した車がまだ新車下ろしたてだったためか、ハンドルのレザーがややカサカサしていて質感が低く感じてしまったのは残念でした。
サーボトロニックと呼ばれる車速感応式パワーステアリングは、駐車時や交差点の右左折時などの低速時は片手でするすると回るほど軽くて取り回しやすく、高速走行時にはどっしりと重くなり直進安定性や高速コーナーでの操作性が向上しています。
全車標準装備のHDDナビ「iDrive」は、日本語ローカライズもしっかりしており道路もよく知っています。
一昔前の輸入車のナビは使い物にならない、なんてことも当たり前でしたが、最近はその心配も無用なようです。
この車にはアドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージというパッケージオプションが付いており、ヘッドアップディスプレイが装備されていました。
ヘッドアップディスプレイ自体初体験でしたが、ナビのルート案内の矢印表示などすべてが前方を見ているだけで表示されるので、想像以上に便利でした。
ちなみにこのパッケージオプションに付随されるアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は全車速域対応で、渋滞時には重宝します。
制動力は申し分無いブレーキですが、ややコントロール性に難ありなため、アクティブ・クルーズ・コントロール使用時の方がスムーズに停車してくれるなんていう場面もあり、積極的に使っていきたい機能です。
もちろんクルーズ・コントロールの設定速度や前走者との車間距離設定などもヘッドアップディスプレイに表示されます。
欧州車にしてはややこぶりなシートもぴったりフィット。
女性ユーザーが多いのもうなずけます。
クロス・トラック・クロスと呼ばれる素材とレザーのコンビシートになっているようですが、特筆すべき質感の高さは感じられませんでした。
この車についていた運転席・助手席メモリー機能付きパワーシートはメーカーオプション。
ラゲッジルームは505L。後部座席を折りたためば1,550Lの大容量スペースに。
xDrive20iは、後部座席をラゲッジルームからボタン一つで4:2:4でリリースすることが可能です。
またオートマチック・テールゲート・オペレーションも装備されており、リアバンパー下部にあるセンサーへキックモーションをすることでテールゲートを開けることができます。
FF横置きエンジンのBMWなんてBMWじゃない!と思う人もいるかもしれませんが、なんせ私はこのX1が初BMW(初ドイツ車)だったため、純粋な車としての完成度の高さに終始驚かされました。
BMWが長年伝統として守ってきたFRレイアウトをあえて捨ててまで、FFにするだけのメリットがあるのでしょう。
現にX1で見ると先代と比べて後部座席や荷室のスペースを拡大することに成功し、ボンネットを切り詰めることで取り回しやすさも高まっています。
車自体のサイズもC-HRよりほんの少し大きいくらいで、日本市場を意識していることが分かります。
ややAピラーによる死角は気になりましたが、運転しやすい車でした。
私の知っているBMWのリバース警告音が、いつの間にか変わってしまっていた事がほんの少し残念でした。(笑)
177.1km走行時のガソリン残量は3/4以上
久留米市から国道3号線、福岡県道35号線を経由して宗像市江口にある道の駅むなかたへ行き、宮若市の方へ抜けて国道200号線で南下し、大分自動車道筑後小郡ICから久留米ICまで高速を利用して久留米市へ戻りました。
約180kmを走って、燃費は9.9km/lでした。
A/Cオンでのアイドリング停車が多かったとはいえ、JC08モード燃費の68%ほどしか走らないのは少し痛いですね。


試乗車データ
BMW・X1 xDrive20i xLine (DBA-HS20)
ボディサイズ:全長*全幅*全高=4,455*1,820*1,610mm
ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,660kg
車両総重量:1,935kg
駆動方式:4輪駆動
エンジン型式:B48A20A
エンジン種類:直列4気筒DOHCガソリン
総排気量:1,998cc
トランスミッション:電子油圧制御式8速AT
最高出力:192ps/5,000rpm
最大トルク:28.6kgm/1,250~4,600rpm
タイヤ:225/50R18 95W(BSトランザT001)
サスペンション:シングルジョイントスプリングストラット/マルチリンク
ブレーキ:ベンチレーテッドディスク/ディスク
JC08モード燃費:14.6km/l
価格:\4,770,000-
試乗車:\5,053,500-(諸費用別)
オプション:アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ(\155,500-)、電動フロント・シート(\128,000-)

年式:平成30年7月登録(2017.8~)
出発時ODO:323km
走行状況:市街地:高速道路:ワインディング=7:1:2
走行距離:177.1km
使用燃料:17.9L(無鉛プレミアムガソリン)
燃費:9.89km/l(満タン法)、8.7km/l(車載燃費計)

レンタル料:\6,080-(免責補償料込)
燃料費:\2,900-
高速代:\510-


参考文献
BMW X1 : イントロダクション
180425 WEB_F48_118_EPL_V1.pdf
DR_F48-PSL-AA_JAP
BMW・X1 - Wikipedia
【BMW X1】X1 xDrive20i xLineが納車されました。 | ひとりたびにっき
BMW | 標準装着タイヤ車種別一覧 | POTENZA | 株式会社ブリヂストン


ラゲッジルーム



















後部座席リリース時



















フルフラット…とはいきません



















6:4分割でのスライド機構



















足元のスペースは十分確保されています



















後部座席用アームレスト兼カップホルダー



















パワーテールゲートスイッチ。予約ロック機能付き



















伝統のアンバーカラーイルミネーション



















アンビエントライトもクラシックなアンバーカラー



















最もドイツ車っぽいところ



















ETC車載器一体型のルームミラーもBMWの伝統



















欧州車ではスタンダードらしいですが、ちょっと安っぽく見えますね



















BCというボタンを押すとメーター内に表示される情報が変わります



















スタート・ストップスイッチはハンドル左側










































































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