コンフォート教習車の思い出


諸事情により久しぶりにタクシーを利用する機会があり、コンフォートに乗りました。
日本のタクシーの代名詞的存在でもあるトヨタのコンフォートは自動車免許の教習車としても名を馳せて(?)いますよね。
そのコンフォートもいよいよ1995年からの長い歴史に幕を下ろそうとしているようで、少し寂しく思います。
私の通っていた自動車学校もコンフォートが教習車に採用されており、人生で初めて自分でハンドルを握った車がこの車でした。
偶然にも乗ったタクシーがマイナーチェンジ前の3Yエンジンと5速マニュアルの組み合わせで、まさに高校三年生の夏に駆った車と全く同じ音がして記憶が蘇りました。

入校式を終えて翌日の第一回目の技能が即実車だったんですよね。私が通っていた自動車学校にはシミュレーターは無かったようです。
場内の外周を数周するだけの技能教習だったんですが、奇跡的に(?)一度もエンストすること無くわりかしスムーズに走れて、我ながら幼少期からのレースゲームは全く無駄ではなかったんだと謎の考察をした記憶があります(笑)

車の免許を持っている方で自動車学校に通っていないという人はほとんどいないと思いますし、全国的にもおおよそ似たような教習をしているであろうと思われます。
”自動車学校走り”なんて揶揄(?)されることもあるキープレフトやポンピングブレーキなど、実際の公道でやると変な目で見られてしまいそうな本当に役に立つのか謎な技術も教習の中で習得させられますが、そのすべてが無駄では決してないと思うんですよね。
右折時はできるだけ中央線に並行に寄せて対向車が途切れるのを待つ、とか、ウインカーをあげてからブレーキを踏む、とか。
忠実に自動車学校で習ったとおりに運転している人はごくごく僅かしかいないと思いますし、自分自身そうでない人間のひとりですが、あまりにも教習内容が生きていない運転をする人ってのもわりと多く感じます。

そればかりかもはや逆にどこで学んだのか気になる運転も。


D1に憧れたのか、はたまた普段は大型牽引 を運転しているのか。もしかしたら外見が純正だから気がつかないだけでグループA車両なのかもしれませんね。

左折車を右からかわすときにも危険ですし、良くないですけど左から抜いていく自転車や二輪車にも危険が及びます。
煽り抜きで本当にいつ逆ハンを学んだのか気になります。

私の”母校”でもある地元の自動車学校も教習車の入れ替えが行われ、現在はもうコンフォートはありません。
ザ・車なデザインゆえの起きたピラーのおかげで非常に視野性がよく、小回りも利いて、ハンドルやクラッチも軽く、まさに車の運転というものを学ぶのに最適の車でした。
LPG車ゆえのトルクの細さや基本設計の古さから来るボディのペラさに多少の不満や恐怖もありましたが、本当に良い車でした。
思い出の車です。

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