かつて久留米市に存在したカーシェアリング事業について


我が国におけるカーシェアリングの事業化から早15年。人口の集中する関東・東海・関西地区での展開が多いですが、昨年にはタイムズカープラスが佐賀県にもステーションを設置したことにより、全国47都道府県で利用できるようになりました。
全国を股に掛けるタイムズのような大手だけでなく、地域密着型の小規模なカーシェアリング事業も全国に点在しています。

ここ久留米市にも、2016年末頃まで市内を中心としたカーシェアリング事業が存在していました。


契約時に送付されてきた資料は処分してしまい、ホームページも現存していないため、記憶を頼りとした情報となります。ご了承ください。
記事の内容に誤り等ございましたらご指摘頂けると幸いです。

このカーシェアリング事業の運営元は久留米の総合商社のようで、市内各所の月極駐車場等に専用のステーションがあり、24時間365日利用できるれっきとしたカーシェアでした。
利用時の鍵については予約時に送られてくるメールにボタンがあり、車の近くで操作すると利用時に解錠、返却時に施錠ができる仕組みとなっていました。
料金体系については失念してしまいましたが、TCPとほぼ同価格帯の設定であったと思われます。


車両はヴィッツやパッソといった国産Bセグメントが主で、一部ワゴンR等の軽自動車もラインナップされていました。
車両の年式や走行距離は、格安レンタカーと同等の物が多かったですが、メンテナンスはきちんとされていてコンディションが悪い車は無かったと記憶しています。
少なくとも近所のステーションのヴィッツは、定期的にメンテナンスされていたようでその間は代替車が置いてありました。


現在このカーシェアリング事業を展開していた運営元は、ガソリンスタンドの傍らでレンタカーや100円レンタカーなるカーシェアのような事業を行っているようです。
偶然そこで久留米530わ・・90パッソを見かけて懐かしく思いました。あぁ、まだパッソは元気でやってるんだな…と(笑)

当時は市内に10数カ所のステーションを抱えており、事業を維持するだけでもそれなりの費用と労力がかかっていたと推察できます。
予約システム等は管理会社へと委託していたようですが、その管理会社による撤退解約の申し出があり、カーシェアリング事業自体もそのまま終了してしまったようです。
近年、都会を中心としてカーシェアは非常に盛り上がっており、最近ではドコモの参入や個人間カーシェアの普及などますます勢いを見せています。
このカーシェアリング事業が終了してしまったことにより、現在久留米市ではTCPの一強状態です。
ぜひオリックス、カレコ、などなど、九州へ展開しませんか?(笑)


参考文献
カーシェアリング市場動向 - 2017年総括版:主要5社 2016年主要トピックス | カーシェアリング比較360°

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