タイムズカープラス / 2012.6~ アウディ・A1 スポーツバック 1.4 TFSI (FF/7DCT)

アウディが2011年に世に送り出した、現行ラインナップの中で最も小さくて安価なエントリーモデル、A1。
先代前期のフォルクスワーゲン・ポロとプラットフォームを共有し、4mに満たないコンパクトなボディが特徴です。
同時期のメルセデスベンツのエントリーモデルAクラス(W176)や、BMWのエントリーモデル1シリーズ(F20)よりもさらにコンパクトで、車格的にはトヨタ・ヴィッツホンダ・フィットと同等です。
今回は、A1が登場した翌年に追加された5ドアハッチバックモデル、「スポーツバック」に試乗しました。
タイムズカープラスのプレミアムクラスに配備されており、会員であれば誰でも利用することができます。
しかし徐々に配備されている台数が減っているようで、気がつけば福岡県には1台だけ…。
全国にも11台(平成31年1月24日現在)しかないようで、興味のある方はお早めに利用されることをおすすめします。
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唯一福岡県に残っていたA1も平成25年9月に登録された初期型で、出発時のODOメーターは10万kmに差し迫ろうとしていました。
それでもオプションカラーのミノサレッドPE<N9N9>(\60,000-)が良く映えています。かっこいい。
搭載されるエンジンは、CAXと呼ばれる1.4L直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンTFSI。
後に1L直列3気筒エンジンが追加され、現在日本で登録されているA1スポーツバックのレンタカーはほとんどそちらのグレードになるので、1.4LのA1に乗れるタイムズカープラスは貴重な存在です。
1.4Lといえどターボチャージャーによって過給され、122ps/20.4kgf・mという2L自然吸気エンジン並みの出力を持っています。
さらにそれに組み合わされるVW・アウディのDCTである7速DSG(Sトロニック)によって非常に軽快に走ってくれるので、ついついシフトレバーをSトロニックレンジに入れてアクセルを踏み込んでしまいたくなります。
ボディ全体の静粛性がこのクラスとしてはかなり高く、普段の走行ではエンジンサウンドはほとんど車内に入ってきません。
日本の都心部のようなストップアンドゴーが連続する道路環境には向かないとされるDSG(DCT全般に言えますか)ですが、発進時に半クラッチの違和感があったり、ショックが起きたりということはなく、一部の国産のCVTよりもよっぽど快適でした。
クリープ現象も通常のトルコンAT車のように発生しますし、普通のトランスミッションの車として運転できます。
低速走行時にタコメーターをよく見ていると、半クラッチをしてストールしないよう制御していることが伺えます。
また、Dレンジで低速走行をしていると、発進の瞬間しか1速を使わない制御になっているようで、ノロノロ走行を続けていると2速でクラッチを繋ぎ続けているようでした。
おそらく燃費性能向上の為でしょう。
普段渋滞路ばかりを走行するような使い方だと、トランスミッションにかかる負担は多いだろうなと思いました。
今回試乗したA1は故障することなく10万km走れたのでしょうか、気になります。
フォルクスワーゲン製DSG、乾式7速DSGと湿式6速DSGの違いって何? 簡単な構造解説を見てみよう | 5garage

ちなみに燃費改善対策としてスタートストップシステム(アイドリングストップ機能)とエネルギー回生システムを搭載していますが(全グレード)、このアイドリングストップがもう一歩という印象でした。
至ってシンプルな、ブレーキの踏力によってドライバーがアイドリングストップをコントロールすることができるタイプなのですが、エンジン再始動時にしっかり車内に聞こえるほどセルが回り、普段の始動時よりも大きいのではないかと思うほどの振動が起こります。
また、再始動直後の発進では、はっきりと分かるほど「ガツン」というショックが発生し、不快そのものです。
改善策として、信号停車時等は歩行者用信号や垂直方向の道路の信号を見て、少し早めにブレーキペダルを緩めることでエンジンを再始動させ、発進するまでに一呼吸置いておけるようにすれば、発進時のショックは回避できます。
ただ、再始動時の振動や騒音はどうしようもないですし、常に信号が変わるタイミングを見計らって運転するのも大変なので、諦めてアイドリングストップをオフにすることが賢明かもしれません。
A1スポーツバック(アウディ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】
既述の通りプラットフォームをポロと共有しているため、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームになっています。
流石はドイツ車とあって、交差点を曲がるだけで感じられる車体剛性の高さに、ロール剛性も十分すぎるほどで、車格に対して205幅とやや太めのタイヤを履いていることもあってか、安心感は国産のそれとは比べ物になりません。
程よく固められたダンパーセッティングと、パワーステアリングのセッティングもマッチしており、ワインディングロードではついつい速度を上げたい衝動に駆られます。
日本の高速道路の速度域では直進安定性は申し分ないのですが、短いホイールベースとリアトーションビームが起因してか、ややハーシュネスが気になります。
とはいえ、車格を考えれば目くじらを立てるほどではないでしょう。
現在のマツダのインテリアは、この時代のアウディの影響を大いに受けていることが分かります。
エアコン吹き出し口にはジェットエンジンのタービンをイメージしたデザインが施されており、航空機をモチーフとしたインストルメントパネルになっています。(公式ホームページより)
ダッシュボードやドアの内張りは至って普通の樹脂製でした。
シートポジションにも依存しますが、ベルトラインが高い位置に設定されており包み込まれ感があります。
ダッシュボード上部中央に設置される6.5インチモニターにはアウディのMMIベーシックが標準装備されており、モニターは手動で格納することが可能です。
今回は短い時間での試乗となったため、ほとんど機能に触れることはできませんでしたが、やや癖がありそうな印象でした。
ファブリック生地のシートですが、座面が大きくホールド性にも優れており、好印象。
6wayマニュアルシートですが、ステアリングのテレスコピック・チルト機構も備わっており、小さい車ながらドライビングポジションの自由度は高そうです。
やはり足元はアクセルペダル右側が狭く、窮屈な印象。
ウインカーレバー・ワイパーレバーの剛性も高く、カチッとした印象を与えます。
昨年7月のBMW・220i(F46)以来、約半年振りの輸入車だったため、案の定ウインカーと間違えてワイパーを作動させてしまいました…(汗)。
今回は、タイムズカープラスで6時間、アウディのA1スポーツバックに試乗しました。
アウディのエントリーモデルだからと侮ることなかれ、シングルフレームグリルを始めとする、一目でアウディと分かるデザインから、乗って分かるアウディらしさ、しっかり「アウディしている」車です。
DSGのSトロニックもかなり完成度が高く、シフトチェンジの俊敏さはもちろん、Sトロニックレンジに入れれば普通に走ってても4,000rpmシフト、少し踏み込めばレッドゾーン手前の6,000rpmシフトで、走りたい、飛ばしたい気持ちを掻き立ててくれます。
エンジンのピックアップも良くて、回せば回すほど気持ち良いエンジンサウンド。
減速時にはブリッピングもしてくれます。
ついつい楽しくなってしまって燃費を悪化させてしまうことに…(笑)。

ドアを閉めた時の重厚感ある音一つとっても流石アウディだなと唸らせられました。
Rレンジに入れた際に警告音がならないのは仕様だったのかな?

今年で登場から8年が経過したA1ですが、まだまだ古さを感じさせない魅力がありました。
しかし昨年秋に本国では新型へと以降しており、日本でも今年春の導入が予定されているようです。
新たに3ナンバーサイズとなった新型ポロとプラットフォームを共有する新型A1はエンジンラインナップも見直され、内外装共に相当なブラッシュアップが行われています。
新型もタイムズカープラスに導入されることを願って…。
アウディ新型A1カッコイイ!ただし残念な点も… 日本発売日は2019年4月以降? | ワンダー速報

高速道路も含めて120kmほど走行し、最終的に車載の燃費計に表示された数値は13.3km/lでしたが、今回は少し飛ばしすぎましたので本来ならばもう少し低燃費だと思います。
参考までに、約50km走行時の燃費は15.0km/lと表示されていました。


試乗車データ
アウディ・A1スポーツバック1.4 TFSI(DBA-8XCAX)
ボディサイズ:全長*全幅*全高=3,970*1,745*1,440mm
ホイールベース:2,465mm
車両重量:1,220kg
車両総重量:--
駆動方式:FWD
エンジン型式:CAX
エンジン種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー(1気筒=4バルブ)
総排気量:1,389cc
トランスミッション:7速 S tronic
最高出力:122ps/5,000rpm
最大トルク:20.4kgf・m/1,500~4,000rpm
使用燃料:無鉛プレミアム
燃料タンク容量:45L
タイヤ:205/55R15 87V(DL・ルマンLM703)
サスペンション:マクファーソンストラット/トーションビーム
ブレーキ:ベンチレーテッドディスク/ディスク
JC08モード燃費:17.8km/l
最小回転半径:5.0m
価格:\2,930,000-(新車当時)
試乗車:--
オプション:ミノサレッドPE<N9N9>(\60,000-)


年式:平成25年9月登録
出発時ODO:97,796km
道路比率:市街地2、郊外3、高速3、山岳路2
走行距離:125km
使用燃料:--
燃費:13.3km/l(車載燃費計)

レンタル料:\4,329-(免責補償料込)
燃料費:\0-
高速代:\1,140-

試乗日:平成31年1月20日12:30~18:30


参考文献
アウディ・A1 - Wikipedia
Audi A1 Sportback > A1 > アウディジャパン
MY18 A1 DDI 171214 | ebook5
A1スポーツバック 1.4TFSI(2012年6月) のカタログ情報(10076460)|中古車の情報なら【グーネット】


ダンロップ・ルマンLM703(205/55R15 87V)



















フロント・マクファーソンストラット



















リア・トーションビーム



















ラゲッジルーム容量:270L



















リアシート分割可倒時:最大920L



















5人乗り



















リアレッグスペースはかなり窮屈。2人乗りと割り切りたい



















本皮巻きステアリングホイール



















240km/hスケールメーター



















ラゲッジルーム下にバッテリー



















やや窮屈な運転席レッグスペース



















6.5インチモニター格納時



















使用時
























































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