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▲ロドリゲスでおなじみの新型シエンタ |
今回は、諸用で7人乗りが必要となったため、現行170系シエンタを借りました。
5ナンバーで7人乗りという貴重な存在です。
エンジン・トランスミッション
今回借りたシエンタはグレード名からもわかるようにハイブリッドモデルです。
THS-Ⅱおなじみの1NZ-FXEに2LMモータを組み合わせたシステム総出力135馬力のユニットです。
1名乗車時は、流れの速いバイパス道路でも難なく走行することができる余裕があります。
THS-Ⅱは幾度となく経験しているため改めてこれといった感動はありませんでしたが、モータとエンジンの切り替わるときのショックもほぼ無く、非常にリニアで違和感を感じさせないのはさすがだなといった印象です。
ただ、1.7tを超える巨体に7名フル乗車となればさすがに非力さを感じます。
高速道路で多少の上り勾配があると、ほぼベタ踏み状態でも80km/h巡行が精一杯といった感じでした。
また、下道でも急勾配はかなりつらいものがありました。
さながら全国の上り坂がベタ踏み坂と化します(?)
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▲TFT液晶マルチインフォメーションディスプレイ |
近年のトヨタ車ではおなじみの4.2インチの液晶ディスプレイがメーター中央部に鎮座しています。
総走行距離400km弱のうち150km以上もモータで走行できたってなかなかにすごいことですよね。
メーターに表示があるように4割はエンジンをかけずに走行している計算になります。
ふだんまじまじと確認することはあまりないですが、改めて考えると技術の進歩に感慨深いものがあります。
メーター上のアベレージは19.8km/Lとなっていますが、満タン給油後の計算では24.33km/Lをマークしました。
1名乗車時でのアベレージも22km/Lくらいだったので、満タン量が異なっていたのかもしれません。
400km弱走って2,000円ちょっとしか給油しなくて良いというのは非常に魅力です。
足回り・剛性感
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▲トーションビーム |
フロントストラット、リアトーションビームに15インチタイヤのシエンタ。
第一印象は、ロールしない!?
厳密にはロールしない車なんてあり得ませんし、もちろんロールはしているのですが、とてもロールを感じさせない味付けがされているようで、同乗者も同意見でした。
1名乗車時にハイペースでバイパス道路を走行中には、足回りにとても余裕が感じられました。
ステアリングはクイックではなく、ゆったりとした動きで、同乗者がいるときでも神経質になることなく運転ができました。
速度感応式パワステなんでしょうか、速度を上げるとハンドルが重く感じそれも相まってかコーナーリング中の修正舵もほとんど必要なく感じました。
また、フロントBプラットフォーム、リアMCプラットフォームを採用しているだけあって、リアの乗り心地も確保されているようです。(同乗者談)
インテリア
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▲オレンジのステッチがオシャレなインパネ周り |
トヨタ車らしくサイドウインドウは高く、シエンタはダッシュボードも高いため、包み込むような感覚で高級感を演出してくれます。
メーターが比較的高い位置にあるため、場合によっては圧迫感を感じることもあるかもしれません。
前席は、ダッシュボードとドアポケットにそれぞれ2つのドリンクホルダーがありました。
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▲助手席側 |
さらに、助手席側アッパーボックスに、3kgまでのレジ袋やバッグをかけることができるフック、さらにその下部には携帯や財布の収納に便利な小さめのポケットもついており、女性ユーザーを意識したと思われる収納の多さも魅力です。
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▲ゲートシフト |
唯一運転中に気になったのは、シフターとオートエアコンのスイッチの兼ね合いです。
トヨタおなじみのゲートシフトはシフトミスも少なく、操作感もスムーズで大変良いのですが、Dレンジに入れている際、ちょうどエアコンのヒーターボタンあたりが完全に死角になる上、シフトレバーが邪魔をして非常に押しにくいのです。
シートポジションに依存する部分もあるかと思いますが、私の場合はヒーターボタンが押しにくく、特にこの時期は若干不便だなと感じました。
総評
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▲リアコンビネーションランプがギンギラギンでさり気なくない |
今回全く二列目、三列目に乗車する機会はありませんでしたが、同乗者いわく三列目でもそれほど窮屈感無く乗ることができたようです。
5ナンバーに無理やり7人を押し込めたというわけではなく、しっかりと三列目の居住性まで確保して作られているようです。
ただ、仕方のない部分ですがラゲッジルームは完全に犠牲になっており、荷物を積むという面では三列目を収納することが前提かな、とも思いました。
幸いシートの収納は非常に簡単にできるようですし、三列目への乗り降りの際の二列目の折りたたみもワンタッチででき、この辺りも女性ユーザーを意識した作りになっているように思えました。
追伸:
走行性能で唯一気になった点が、ブレーキ性能でした。
7名フル乗車時にはかなり早めのブレーキを心がけないと恐怖を覚えます。
また、ブレーキペダル自体最初のタッチで効きすぎるといった一昔前のトヨタ車のような感覚を覚えました。
この辺りがマイナーチェンジ等で修正されるとより良くなると思いました。
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